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炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第7章 二人切り





「し、しのぶさん…!これは、」
し「つむぎさんは避妊を伴わない行為を受け入れたのでしょうか。」


「……それは…その、違いますが……でもっ」
し「男は狼とはよく言ったものですねぇ。」




滲み出た怒りを感じ取ったつむぎは、喉をこくりと鳴らして黙り込んでしまった。




———コンコン




杏「入ってくれ!!」




杏寿郎の声は力んでいた。

その声を聞けば杏寿郎が精神的に追い詰められているのだと分かる。




(杏寿郎くん、ごめん…。私が突っ走っちゃったから…、)
し「つむぎさんが気に病む必要はありませんよ。」


「え?」




つむぎが目を丸くさせてしのぶを見たのと同時に、しのぶは戸をガラリと開けた。


見ると杏寿郎は入院着をきちんと着直していた。

しかしところどころ血が滲んでいる。





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