第7章 二人切り
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「しのぶさん!報告が遅くなってしまってすみません!」
し「……………………あらあら。」
微笑むしのぶはつむぎの言葉そっちのけでそう返した。
「しのぶさん……?あの、色々とあったのですが、とりあえず丸く収まりました。機会を作ってくださって本当に」
し「ちょっと煉󠄁獄さんに用事ができました。一緒に来て頂けますか?」
「…………は、い…。」
つむぎは首を傾げながら頷き、しのぶの後を追おうと松葉杖をつき直して足を踏み変えた。
するとぴちゃりと音が鳴る。
「……………………………………。」
つむぎはここで初めて、自身の下に白濁液の小さな池が出来ていた事に気が付いた。
慌てて顔を上げれば通ってきた廊下にも点々と落ちている。
しのぶがそれに気が付かない筈がない。