第6章 ※やり直し
———
杏「つむぎ、まだだぞ。…まだ我慢だ。」
「も、むり…っ」
杏「まだだ。」
宣言後、杏寿郎はまず自身の声と共に絶頂を迎える感覚を覚えさせようと試みていた。
つむぎは先程までよりも随分と頑張り、達しそうになったところを三度も踏み止まっている。
「きょ、じゅろく…もゔ、ほんとにッ」
杏「仕様がない子だな。」
微笑む杏寿郎が命令の言葉を口にする直前、許された雰囲気を感じ取ったつむぎは気を緩めてしまった。
「あ゙っ、やあ゙ぁッッ」
杏「つむぎ…ッ」
結局つむぎは杏寿郎の命令を待てずに達してしまった。
杏「本当に…、仕様がない、子だッ!!」
杏寿郎もつむぎの締め付けに耐え切れず、キツい中で一往復させるとすぐに奥へ押し込み欲を吐き出した。
二人は互いに荒い息を繰り返し、少しだけ息が整うと自然と何度も唇を重ねた。