第6章 ※やり直し
(……かわいい。)
つむぎがそう思って舌を絡めてみると、杏寿郎は質問を諦めて再び腰を揺らし始めた。
その緩く優しい律動につむぎの頭は次第に蕩けていった。
杏「………………………は、」
杏寿郎はつむぎの体から無駄な力が抜けたのを確認すると、口を離してつむぎを見下ろした。
杏「……愛いな。」
そう言いながら顔を隠し忘れているつむぎの頬を手の甲で撫でる。
「…え………?」
杏「いや、気にしなくて良い。そろそろもう少し動いても良いか。」
杏寿郎がそう言って強請るように首筋に華を散らす。
つむぎはその小さな刺激に身震いをしながら頷いた。