第6章 ※やり直し
(杏寿郎くん…傷が痛むだろうに、こんな求めてくれるんだ…。そんなに私のこと好きなんだ…。)
そう思うと呆れるほど簡単に折れてしまった。
(でも、体のことは心配だから…、)
「い、一回だけだよ…。」
つむぎがそう言うと杏寿郎の昂りが固くなる。
その分かりやすい変化につむぎは頬を染めた。
杏「ありがとう。今度こそ、優しく愛そう。」
「そういえば最初はそんな事言ってたよね。」
杏寿郎はそんな可愛くない事を言うつむぎの瞼、頬、首筋に優しく口付けを落としていった。
「杏寿郎くん…くすぐったい…。」
杏「嫌か。」
そう問われるとつむぎは視線を逸して眉尻を下げる。
「いや…ではないけど…、こそばゆいよ…。」
杏「そうか。」
杏寿郎は柔らかくそう言うとつむぎの横首に甘く噛み付く。