第6章 ※やり直し
杏「つむぎ、気持ち良いか。」
視線の先のつむぎはようやく息が出来るようになったばかりで話せそうになかった。
それでも杏寿郎はつむぎの頬を撫でて嬉しそうに微笑む。
つむぎが怒って物言いた気に眉を寄せたからだ。
杏「否定しないのか、愛らしいなあ。それでは希望に応えて突いてやろう。」
「ま………っ、て」
つむぎは息絶え絶えに止めようとしたが、杏寿郎は再び奥を突き、グリッと抉った。
(……あたま…、まわらなくなる……。)
そう思いはしたものの、つむぎはなかなかに根性がある。
杏寿郎が連続で腰を振って突き始めても意識を飛ばさなかった。
杏「流石、乙の隊士だな!甲になるのも時間の問題だと言っていたがあながち間違いではなさそうだ!」
杏寿郎は思わず普段の調子でつむぎを褒めてしまった。
するとつむぎはパッと瞳を輝かせる。
「ほん、とッ!?」
杏「………………………………。」
杏寿郎は大好きなその表情を喜べば良いのかどうなのか判断しかねて、笑みを作ったまま固まった。