第6章 ※やり直し
(………良かった…いつもの杏寿)
杏「普通だったらの話だが。」
「え…、」
よくよく見ると、杏寿郎の瞳は優しいというよりも楽しんでいる時のそれであった。
杏寿郎はつむぎの表情が安堵しているものから焦っているものへと変わっていく様子を楽しそうに見つめた。
杏「君の "中" が怖じ気づけば止めようかとも思ったのだがな。更に期待されたとなると無視するのは忍びないだろう。」
「ま………まって、」
杏寿郎はつむぎの泣きそうな顔を愛おしそうに撫でてから優しく口付ける。
杏「あまり早く意識を飛ばすんじゃないぞ。」
そう低く言うと共に腰を一気に進め、ゴリッとつむぎの奥を抉る。
「…ッッ」
つむぎは声を上げるどころか息も出来ず、ただシーツに爪を立てた。
杏寿郎はつむぎの極限状態を見つめながら腰を引く。