第6章 ※やり直し
「もうおわりッ!はなして!二回目はなしだから!」
杏「それは本音か?中は急かすように締め付けているぞ。これでは抜けそうにない。」
杏寿郎はそう言うとつむぎが引き寄せていた掛け布団を片手で払い、再びつむぎの体を見下ろした。
「な、なしだってば!!」
自分のものに出来たその体を見ると自然と息が漏れる。
一方、制止の言葉をスルーされたつむぎは眉を顰めて腕の包帯のない箇所を抓った。
すると杏寿郎はやっとつむぎの顔に視線を移した。
杏「……分かるか。魔羅が」
「分からない!抜いてってば!!」
杏寿郎が自身の体を見てから昂りを更に大きく固くさせた事はよく分かっていた。
だからこそつむぎは焦っていた。
杏寿郎が先程、奥をどうのこうのと言っていたからだ。
杏「流石に初めからこの状態で奥を突けば辛いだろう。」
そう優しい言葉を掛けられるとつむぎは目を丸くしてから脱力した。