第6章 ※やり直し
杏「そうしたら、何だ。」
杏寿郎はそう問いながら首を横に振るつむぎを見下ろし、腰を進めていった。
つむぎがまだ慣れぬ快感に身を震わせる。
杏「君の裏表も大概だぞ。先程まで生娘であったと言うのに、もう味をしめて吸い付いてくる。呆れるほど厭らしい子だな。」
「そういうところだってば!!」
つむぎは赤い顔で杏寿郎を睨んだ。
「それに二回目をするなんて許してないし、中に出したのだってまだ許してない!嫉妬する必要ないよって口で言えば済む話だったのに!」
怒りが再燃するとつむぎは強気にそう言い切った。
すると杏寿郎は意外にもその様子を微笑ましそうに見つめる。
「な、なに」
杏「君は仔犬みたいだな。よく吠える割にすぐ尾っぽを下げて惨めに鳴き出してしまう。良いぞ、待ってやろう。今のうちに吠えれば吠えるだけ後が愛らしいのでな。」
それを聞いたつむぎの眉尻が下がる。
(そういうところが歪んでるんだってば…。)