第6章 ※やり直し
杏「つむぎ、冗談だ。戻っておいで。」
「いや。」
杏寿郎はそんなつむぎの姿を見ても笑みを崩さない。
何しろ二人はこうして会える事が少なかった。
鴉を使って文通はしていたものの、やはり触れ合うことには勝てない。
杏「このままでも出来るのだがな。」
「えっ」
つむぎが慌てて振り返ってお尻を押さえると、杏寿郎はつむぎの頬を優しく撫でた。
杏「だが顔を見て抱きたい。つむぎ、頼む。柱就任祝いだと思ってくれないか。」
「それはずるいと思う…。」
つむぎは恨めしそうな顔をしながらも枕を抱いて仰向けに戻った。
杏「卑怯な手も使わないと君は手に入れられないのでな。」
「そんなこと…、」
つむぎが言い淀んでいる間に杏寿郎はつむぎの両足を担ぎ、昂りを蜜壺に充てがって愛液を塗りつけた。