第5章 ※逆鱗
二人は互いに殆ど衣服を身に着けていない。
加えて杏寿郎のそれは元気にそそり立っているままだ。
つむぎは改めて現状を把握すると赤くなって小さく縮こまり、体を隠してしまった。
杏「待ってくれ!ここは愛を確かめ合うところなのではないのか!!」
その言葉に真っ赤な耳のつむぎはちらりと上目遣いで杏寿郎を見上げる。
そして、
「…………別に…いやとは言ってない…。」
と呟いた。
それを聞いた杏寿郎は眉尻を下げて笑う。
杏「では優しく愛そう!やり直させてくれ!!」
その明るい声につむぎは小さく微笑んだのだった。