第5章 ※逆鱗
「んーっ」
つむぎはすぐに杏寿郎の腕を掴んだが、やはり抵抗は意味をなさない。
杏寿郎は纏う雰囲気に反して胸を優しく揉んだ。
杏(いつの間にこんなに女性らしくなったのだろう。)
杏寿郎の熱い手は暫くの間は感触を確かめるようにやわやわと優しく触れていた。
が、つむぎが油断しそうになったその時、いつの間にか主張してしまっていた頂をグリッと刺激した。
「んゔッッ、ぅ、」
頂を刺激する度に体が跳ねる。
それがどうしようもなく恥を煽るのに、杏寿郎は口付けを止めてくれない。
『やめて』と伝えたいのに伝えられない。
杏(朝に襲われた時もこんな反応をしたのだろうか。)
そう思うとどうしようもない悔しさに囚われる。
杏寿郎は暫くしつこく攻め続け、つむぎが大人しくなったのを見計らってから口付けを止めた。