• テキストサイズ

炎環に舞う【煉󠄁獄さん/救済】

第5章 ※逆鱗






「えっ!?」




つむぎは要が運んできた手紙を読んで口を押さえた。




(十二鬼月の討伐…って……、)




杏寿郎の階級は今、一番上の甲だ。

そんな甲の杏寿郎に十二鬼月の討伐指令が下ったという事は、杏寿郎が柱になる実力があるとお館様が判断したという事だ。




(流石に一人では挑まないはず…。私の所にも応援要請が来るかな…。力になりたい…!)




つむぎは杏寿郎が柱になるのはもう時間の問題だと思っていたが、いざ十二鬼月を相手にするのだと思うと気が気でなかった。


しかし、鬼殺隊も組織だ。

個人的な感情で規律を乱してはならない。




(指令…来ますように…来ますように……!)




そう何度も願ったが、つむぎが応援に呼ばれることはなかった。





———そうして、十二鬼月討伐任務の夜




杏寿郎の任務地から遠い山で鬼を狩ったつむぎは、唇を噛み締めながら家路を急いだ。





/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp