第4章 告げる
杏寿郎はつむぎが自ら舌を絡ませてきた事に目を見開いた。
するとつむぎが杏寿郎の両手を握って顔を離す。
杏「つむぎ、」
「杏寿郎くんが他のどんな男の人にも負けないくらい私を大好きでいてくれるなら…私は杏寿郎くんの隣にいたい…。」
そう伝えて視線を上げると、杏寿郎は一拍遅れてからパッと太陽のような笑顔を浮かべた。
杏「勿論だ!!約束する!!誰よりも、いつまでも、君を一番に愛する男でいよう!!!」
———
杏「うむ!互いに特に負傷せず鬼を狩れたな!!君と連携するのは随分と久し振りだったが、年月の流れを感じさせない程やりやすかったぞ!!」
「う、うん!私もたたたいやすかった!」
噛んだつむぎは赤くなって俯いた。
杏寿郎を変に意識してしまって緊張していたのだ。
杏寿郎はそんなつむぎの珍しい様子に嬉しそうな笑みを浮かべた。