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⭐︎夢のつづき⭐︎

第5章 憔悴


……流石、何をやらせても完璧……運転している姿もカッコよくて……心の底から悟に逢えて、悟を好きになって良かった……あと少し……私が人で……私でいれる間だけでも、悟の直ぐ横に居たい……。












「いや〜、一日目、満喫したねー!観光、料理、甘いモノ!!」



「悟、運転ありがとう!疲れたでしょ?」



「ずぅぇーんぜん!!だって、だーい好きなが横に乗ってて、疲れるわけ無いでしょー?どう?僕の運転、惚れ直した?」



「……そー言う事を言わなかったら正直、惚れ直してるんだけど!!………悟、ありがとう……沖縄にもこんな所あったんだね?リゾートホテルだけだと思ってた………こんな、和風な旅館を見つけてたなんて……」



「んっふっふっふ!!まだまだ、サプライズは続くよー?明日は……明日のお楽しみ〜!!」



「…明日……うん!!」





悟の運転で、沖縄の名所・美味しいモノ・素敵な思い出……それを堪能できた……夕食も食べ終えて、温泉に行った悟を待ちながら今は一人テラスで月を見ながら満喫してる。。。





「……今日は満月……“明日”……か……ッ!!」



「……明日は、美ら海水族館、パイナップル園、その他観光名所を周りまくるよー?海で遊べなくても、たーくさん楽しい所あるんだからー!!」



「……うん………ごめんね、悟……私のために……」



「…… 、最近、謝ってばっかり……僕さぁ〜、の笑った顔が見たいのー!!沖縄に行きたいって我儘、僕、スっごく嬉しかったんだから!!だーかーら、は甘えてて良いんですぅ〜!!」



「悟……うん……ありがとう……」




お風呂上がり、ガウンを羽織った悟が背後やから優しく声をかけてくれた……申し訳なさから謝る事しか出来ない私に優しい言葉をくれる……その言葉に泣きそうになりながらも精一杯の笑みを返した……


月を見ながら思ってた……もう、私には“明日”は来ない……帰るって決めたから……これは悟との最後の思い出……穢れた私は悟の横には居られない……なのに、最期は一緒に居て欲しいと思った私の我儘……私は悟の優しさを利用した……ごめんね、悟……。
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