• テキストサイズ

⭐︎夢のつづき⭐︎

第5章 憔悴


硝子はを一人にするなって言って来たけど、一人にするわけないでしょ……伊地知を脅して無理矢理四日間の休みを取って今、沖縄に向かう飛行機の中……隣に座るの顔が何処か哀しそうで、それでいて安心した顔をしてる……ねぇ、今、何を考えてるの?














「めんそ〜れ!!!青い海!青い空!白い砂浜!!!」



「うわぁー、きれい〜!!初めて見た〜!」



「くっくっくっ、、可愛すぎる!!ほら、迷子になるから……」





飛行機を降りてレンタカー屋さんまで流れる波に誘われながら、初めて見る景色に目を奪われた……キレイ……海も空も……悟みたい……目に焼き付けたい風景に子供みたいにはしゃいでいると、悟が手を差し出して来た……飛行機の中……ううん、空港からずっと女の子達の注目の的になってて、今もすれ違う子達は目を輝かせてる……そんな事は気にせずに私に向けてくれる瞳に泣きそうになる……。




「ほら!僕たち、恋人同士なの!初めてのデートなの!!手繋ご!!放ってたらが、気づかない間に他の男とどっか行っちゃうよ!!」


「………あはははっ!行くわけないじゃん!!私に惹かれる男なんて悟位だよ……悟こそ、私より良い子見つけたら海でも行ってきなよ!私、海行けないから面白くないでしょ?」


「……… 、僕、怒るよ?以外の女なんて興味ねーし、に惹かれては奴なんて沢山いんだよ……さっきから見られてるの分かんない?」


「…ッ!?な、なにそれ……そんなの、悟だって……」


「だーから、僕が彼氏だって分かるように、ずぅ〜〜っと側にいるんだからねー?ほら、行くよー!!」


「もうッ!ビックリするじゃん!!あ、悟って、車運転出来るの?私は免許ないけど……」


「ん?ペーパーだけど?まっかせなさーい!!!」


「………コワイ……」



正直、の言葉に苛ついた……何でお前が居るのに他の女と居なきゃいけないんだよ……不服気に口を開くとが困ったように俯いちゃった……あぁー、着いてこれは良くない……スッと、の手を取り笑みを浮かべると、驚いたように同じく笑みを返してくれた……。
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp