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⭐︎夢のつづき⭐︎

第5章 憔悴


触れるだけのキス……久しぶりのの温もり……それでも僕が触れただけで震えてる……安心させたくて抱き締めたいけど、今は我慢……そっと離れると優しく頭を撫でた……怖がらないで……俺はお前の事を嫌いにはならないから……そんな、申し訳なさそうな顔しないで……。



「、好きだよ……」


「ッ……ありがとう……もう、寝るね……悟、明日も早いでしょ?」


「……うん……おやすみ、…」


「……おやすみ、悟……」




部屋に入ると、そのまま扉に背を預けてズルズルと座り込んだ……悟……ごめん……一緒にいる事であなたに辛い顔させて……ごめん……。






「……ッフ………ッ……ゥ………やっと……“帰れる”……シヴァ……悟……大好き……大好き………ッ……ごめん……なさい……」






床に座り込むと同時に涙が溢れ出て来て止まらない……悟が好きで、好きで……でも、もう私には彼を必要としてはいけないのが苦しくて……もうすぐ、悟を解放出来ると思うと寂しくて……嬉しくて……悟……大好き……。











「……一人で…泣くなよ……」






部屋に消えたの扉の前に立つと小さな嗚咽が聞こえる……僕も扉越しに背を預けるように座り込んだ……数時間後、泣き疲れて眠ったに気付き、そっと部屋へ移動し、ベッドに寝かしつける……何かが引っ掛かる……五条家の倉庫での事が書かれたモノを探すように依頼し、硝子にも何か知ってるか聞いてみよう……。












「………」



「硝子……何か答えてよ?本当にが沖縄行くってOKの許可出してないの?」



「………聞いてない……」



「……ちなみにさ、“帰ろう”って何のことか分かる?沖縄ってと___ッ!」



「ッそれっ!!が言ったのか!!?………呪力はまだ回復してないが日常生活には支障はない……五条……を一人にするなよ……」




この上なく機嫌の悪い硝子……昨日の事を聞いたら一気にコレだ……何気なくのこぼした言葉を聞くと顔色を変えた……この言葉の意味……何か知ってるのか?聞き出そうにももう答えてくれなさそうだね……。
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