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⭐︎夢のつづき⭐︎

第1章 序章


その後、いつも通り業務が終わり、ビル内の異変も抑えられてたから、もしかしたら、もう高専関係者が来てたのかと思いながら、鉢合わせなかった事に安堵し、エレベーターの到着を待った……。



「あっ!さん!!」


「……堀部…さん、お疲れ様です……アキさんは大丈夫でしたか?」


「え、あ、うん!大丈夫……ねぇ、少しだけお茶しない?アキちゃんのお礼もしたいし!」


「……いえ、何もしてませんし、この後、用事があるのーー」


「あの子が呪霊に取り憑かれた理由……気にならない?」


「………」



この男……何者?罠かもしれないと警戒ししつつも、一般人を巻き込んで近付いてくる奴って時点で危ないな……この後、何してくるかも分かんないし、とりあえず付き合って見よう……さっさと終わらせないと厄介な事になるしね……。











「……で、何が目的です?」


「まぁ、焦らないでよ!もう少しで着くよ、昨日の肝試し会場!」


「………都会の端っこにこんな、老旅館なんてあるんですね?こんな所を知ってるなんて、ヤンチャですね?」


「はははっ!東京じゃ、有名な心霊スポットだよ?ほら、着いたよ」




バカじゃないの、この男……ここにいる奴……一級レベル……誰だ?高専関係者?それとも……呪詛師?
こんな所でやり合うと間違いなく周りに影響が出ちゃう!クソっ!!




「堀部さん、何者です?高専……関係者……では無いですね?」


「くくっ、オレはある団体に所属してる者だよ!
……俺達に着いて来てもらおう……じゃないとコイツを街に放つ……」


「……私はただの一般人ですよ?」


「ただの……ね…?呪力は無くとも、その血で優秀な後継ぎが産まれるだろ?あ、でも、低級呪霊は祓える位に呪力は戻ってるのかな?」















“ 今ここで私が殺してあげる方が幸せだろう? ”
















胸くそ悪いな……コイツ、呪詛師か……おばぁが心配してた通りになったね……でも、私は私自身を護る……来るべき日の為に……幸い、周りに窓の気配も何も無い……私も気付かなかった位だから、コイツ自身に結果が張られてたんだね……ホント、一般人も巻き込む呪詛師ってクソだわ……。
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