第4章 暗転
部屋の前に着き、中の様子を伺って、以外に誰も居ないことを確認した……傑の事だ、何をしても無駄だって分かってるんでしょ……そして鍵を開け中へ進んだ……。
「……ッ…… ……」
「………」
「ッ……ごめん……僕のせいだ………ッ…」
部屋に入り、の居る部屋へ向かう……そこには変わり果てたが横たわっていた……薄い白のシーツに隠されてても分かる……何も身に付けず、白い綺麗な肌に残る紅い後……そこに漂う独特な香り……いくら傑でも許せない……。
「……ごめん…… ……怖かったよね……もう、大丈夫……一緒に帰ろう……ッ!」
「………ッ……サ……ト………」
「ッ……ごめん……僕のせいで……」
「……?ッ……ァ……ヤ……ッ……」
目が醒めると何故か悟がいる……何で謝って……ッ!?違う……私……傑に……傑と……ッ!!ヤダ……来ないで……お願い……私を見ないで……お願い……ッ!!?
「ッ!!、大丈夫だから、落ち着いーーーーッ!?」
「ッ……ナイ……で………ッ!ヤ……お願いッ!!見ないでッ!!私……ワタ……イヤ……嫌……い…や……嫌あぁぁーッ!!!!」
「ッッ!!」
「ヤダ……ヤダ……ッ!!ぁあ……シヴァ……シヴァァあ〜〜ッ!“帰ろう”……もう……シヴァぁあ〜〜ッ!!!悟っ!!イヤッ!!怖いッ!!!見ないでッ!!お願いっ!!来ないでッ!!?シヴァ……帰ろ……う……ッ!…………」
遭った事を思い出したかの様に僕を突き放し、途端に身を縮めて震え出し涙を流しながら取り乱し、落ち着かせる様にもう一度引き寄せ、強く抱き締めるも治らないと判断し、もう一度、眠らせた……。
「……シヴァと“帰る”って何だ……?」
「…ッ五条さ……ッ!?さん!?」
「伊地知、後でマジビンタ!のこんな姿見ちゃったからな?」
「ヒィ……」
良いタイミングで伊地知が来た……ホテルとホテル周辺の状況を調べる様に指示を出すと僕は直ぐに硝子の元へと移動した…… は悪くない……どうか、自分を責めないで……。