第4章 暗転
が派遣された場所に着くと警察の規制線を気にせず超えていく……ここにはと傑……他の2人の残穢がある……この2人も中々出来るな……1人は帳、もう1人はとやり合ったのが分かる……。
「……ふざけた事しやがって……」
僕が来るって分かってたんだろう……傑の残穢が移動した方向に残したままになってる…… の居場所を知らせるの様に……既に到着していた関係者へ指示だけ残すと直ぐに傑の残穢を追う……そこに傑が居たら……僕はどうするのかな……?
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「さて……悪いけど、私はこの辺でお暇させて貰うよ?」
「………」
「……またね、……手荒な事をしてしまったね……次に逢うときは……ふふっ、悟はこれを見て、どう思うかな?」
悟が動き出したのを確認すると身支度を整えながら、ベッドに横になるの頬を撫でた……気を失い、涙を流し続ける姿に、苦笑いを浮かべた……原因は私である事は明らかだからね……。
「………」
「………」
眠るの額に優しくキスを落とすと、部屋を後にし、それ以降は残穢が残らない様に移動した……もし、今、悟が私を見つけたら、間違いなく殺しに来るだろうね?
傑の残穢を追って来たら、そこは高級ホテルの一室……面倒臭い事にフロアに入れるのはその部屋の宿泊者だけ……僅かに感じるの呪力で部屋の位置は特定した……後はフロントで拒否された場合……そん時は実力行使だな……。
「五条 悟様ですね。お部屋の宿泊者、夏油様より五条様がいらっしゃいましたら鍵をお渡しする様に承っております…」
「……ありがと!あ、後で“伊地知”って奴が、僕を追いかけてくるからそいつも直ぐに部屋に来る様に案内して……よろしくね?」
フロントの態度に拍子抜け……傑の奴……部屋にはの気配しかない……既に逃げおおせてるって事だな……焦る気持ちと早くに逢いたい想いでエレベーターに乗ると、到着する迄の時間がとても長く感じた……。