第4章 暗転
焦ってるね……私的にはこんな再会は避けたかったんだけど……君が呪術師で居ることを拒み続けた結果だと受け入れて貰おうか……悟、悪いね?
「くそっ!!更に帳が……何人居るんだよ!!ッ真希ッ!!!」
「この状況で猿の心配をするなんて相変わらずだね、!」
「ッ!!?」
「やっ!久しいね、!!」
「…ッ……す……傑……?」
「……呪力が戻って何より……」
「……ッッ帳を解いて…!!真希は関係ないッ!」
「くくっ!所詮は禅院家の落ちこぼれの猿だろ?私の世界には猿はいらないと“あの時”教えたはずだけど?」
「…何が目的?」
「もちろん……キミだよ、…」
変わらない笑みを浮かべる傑が目の前に……あの日と変わらない信念と変わらない姿……私が目的って、前は私を殺すつもりだったクセに……だけど、私にも護らないといけない者と目的がある……動揺なんて出来ないッ!!
「傑……アナタが求める世界には犠牲が多すぎる……他の道を探す為にも、私と一緒に呪術師に戻ろう?昔みたいに悟や硝子と四人で……」
「……私の望む世界には犠牲が絶えない…… 、その顔はやめてくれ……私はキミのその顔に弱いんだよ……」
「じゃあ……傑、一緒に____ッ!!」
「ホント、甘いよね、は……私は、どんなに犠牲を払おうと術者だけの世界を望んでるんだ…」
「そんな世界、殺し合い・勢力争いが広がるだけで状況は今よりも悪くなるだけだよ」
「作って見ないと分からないさ……それに、それは無駄な死ではないだろう……」
「……力づくで連れてくしかなさそうね?」
「………キミに出来るのかい?」
「しないと真希を巻き込むでしょ……久しぶりだから加減出来るか分からないよ?」
ここには真希がいる……恐らく私の帳が上がれば傑の帳に捕まってこっちの状況が見えちゃうんだろうね……その前に何とかしないと……恐らく外にももう一人呪詛師が待機してるんだろうね……真希だけでも無事に帰さなきゃ……。