第4章 暗転
悟が出張に出て二日が経った……今日には帰れるって朝から鬼の様なLINEが来たけど、どうしよ……心の準備が……だって、絶対、100%、やる気だよね……どうしよ……行くあてもなく、いつも通り硝子の所でひたすら百面相をしていた。
「で、あのクズは今日帰るって?」
「う、うん……硝子…どうしよ……」
「どーするもこーするも、付き合い始めたんだろ?お前たち…まぁ、あの五条が中学生みたいに清いお付き合いなんて事は無いだろうな?ま、アイツに任せてたら何とかなるだろ?」
「ちょ、ちょっと硝子!!何とかって……わ、私…ッ……」
「あ?大丈夫だ!が処女だなんて、アイツも分かってるだろ!」
「ひ、ひどいっ!!だ、だって怖いもん!!硝子〜ッ!匿ってー!!」
「諦めろ……流石に色恋沙汰に私が絡むと五月蝿い奴がもっとうるさくなる!!誰もが通り過ぎる道だ!大人の階段を登れ、!!」
ダメだ……相談する相手、間違えた……いや、間違ってないし、あー、もーどーしょー!!悟の帰還に悩み抜く中、医務室の扉が開き、珍しい人物が入って来た……。
「あれ?学長、珍しいですね?怪我でもしました?」
「いや、が居ると思ってな?」
「ッ!!先生!これから3人で飲みに行く??先生、行きたいって……ッ!」
「、すまん……お前が呪術師に戻る気が無いのは分かってるんだが、今日は特に人手不足でな……今から真希と一緒に廃ビルの呪霊の討伐に向かって欲しいんだ!!帳を下ろせる補助監督が今、全員出来ってて……っておい……」
「…………」
「……めんどくさいって全面的に顔だけで表現するな……お前のそーいう所、変わらんな……」
「だって……で、呪霊の等級は?」
「三級、だが、少しばかり数が多いんだ……生憎、棘とパンダも別の任務に出てるし……頼む!!補助監督の役割をしてくれたら良いんだ!」
めんどくさい……でも仕方がないか……真希の実戦も見てみたいし、今回だけ……それに悟と付き合って、いつまでも今のままって訳には行かないだろうし……悟に迷惑はかけたく無い……。