第4章 暗転
もう俺の限界……ちゃんとを俺のものにしたい……その笑顔、俺にだけ見せてよ……目に巻く包帯を解きながら真っ直ぐにを見つめて人生初の告白をすると、その大きな瞳から涙が溢れ出て来て、泣かせるつもりは無かったのに……優しく頬へ手を当て拭っていると、の手が重なった……。
「…… この涙は、嬉し涙って受け止めて良いかな……?」
僕の言葉に小さく頷くに驚きつつも……俺も理性の限界……嬉しさの余り直ぐにキスを落とし、その唇を堪能するように味わい、舌を入れると戸惑いながらも応えてくれてる……嬉し過ぎて止まらなくなっちゃうよ?
「ッ……は……ァ………ッ……ゥンッ……」
「…好きだよ、 ……」
「ッ……ズル…い……悟ばっかり……悟……私もずっと悟が好き……ッ!きゃあっ!?」
「ッ……ダメ!可愛すぎてもう、お持ち帰りしまーす!!」
「へッえ?!ま、待ってよ、悟ッ!!」
「待ちませーん!可愛いをもう独り占めにしまーす!」
漸く唇を解放すると顔を赤らめたが僕の手をしっかり握りながら、好きだって言ってくれた……こんなん理性は直ぐに飛ぶでしょ。。。直ぐにを抱き上げると驚きながらも落ちないように手を僕の首からに回して来て……もう限界です!
「ッ…さ、悟ッ!今日、出張って……」
「無理!この状態でと離れるなんて、ずぇーったい無理!!僕のこと悶え殺す気?」
「だ、ダメだよ!!また夜蛾先生に怒られる!!それに、さっきからずっと携帯鳴ってるし!伊地知くんでしょ??困らせちゃダメだって!!」
「僕以外の男の事考えるなんて余裕だね?」
「〜〜〜〜ッチュッ!!」
「ッ!!?」
「ま、待ってるから、悟の事……なるべく早く帰って来て?ね?」
「もう、それ反則…… 可愛い過ぎるって……」
悟が出張行かないって駄々こねるから、恥ずかしさ100倍だけど私から触れるだけのキスをしたら驚いたように目を見開いて強く抱き締められた……悟が出張で良かった……私にも心の準備が必要なんだもん……付き合うとか初めてだし……それから悟は渋りながら出張へと向かい私は1人の時間を手に入れた。