第3章 選択
隙を見て気配を消して逃げようとするを背後から抱き締めた……傑の事は仲間?友達?って事は、全部、僕の勘違い!?あぁ〜……だったら、全力で追いかけるよ、僕!だって、本気で嫌なら僕の事、力付くでも殴ってくるでしょ!
「ッ…離……ッ!?」
「やだ……、耳まで真っ赤っか!」
「ッァ……ッ!?ヤメ……そ、そこで…喋らないッキャアッ!?」
「クククッ!その反応、可愛すぎ!」
耳元で囁く様に口を開き、の反応を見てそのまま紅くなった耳を口に含むと、まーた、可愛い反応!!涙目で横目に睨み付けてくるけど、それ、男には逆効果だよ?今後は僕以外には見せないでね?
「……ね、……お前が傑を助けたいのは分かった……僕も出来る限り協力する……てか、僕も傑を……アイツは僕のたった一人の親友だからね?」
「ッ!」
「はさ、一人じゃないよ?僕も硝子も居るからね!だから、“戻って”来てよ……四人がいつかココに集う為にも……誰か一人が欠けたらダメなんだよ……」
「………ッ!!で…も……」
「……は僕の側に居てくれるだけで良いよ……呪術師に戻る必要もない……七海も最近戻ってきた位なんだから……それに、の力が戻って来たって解ると周りが五月蝿くなりそうだからね……?」
「……でも、それじゃ、私はみんなのお荷物……呪詛師に狙われやすいのは知ってる……でも、護られるだけなんて……私は弱い訳じゃ……」
「うん、知ってる……でも、僕に護らせてよ……大丈〜夫!!僕、最強だから!!ねっ!!」
「ッ…きゃあっ!!ちょっ……サ……ごじょッ……ンんッ!?」
「、“五条”じゃないでしょ?ちゃんと名前呼んでよ……昔みたいに……てか、さっきから“悟”って呼んでたくせに!!もう、ったら、ツンデレッ!!」
「ぅん……ッ……」
悟……ありがとう……傑の事、ちゃんと考えてくれてたんだね……それに私の居場所も……どうしてだろう……簡単に決心が揺らいじゃう……抱き抱える様に正面を向かされて、自然に両手を悟の肩に預けて恥ずかしさから名前で呼ぶのを戸惑ったら、またキスされて……私、やっぱり悟に弱いなぁ……。