• テキストサイズ

⭐︎夢のつづき⭐︎

第3章 選択


自分の気持ちに素直になればどれだけ楽になるだろう……悟に“助けて”って言えたら……ねぇ、お願いだから私に構わないで……だから、逢いたくなかった……本当は……あの日に全てをかけたかった……。





「…ハハッ……五条、一人称が“俺”に戻ってるよ?“僕”とか“私”って使えるようになったんだね?大人な五条、見れたわ」



「あっそ、で?またそうやってハグらかす訳?いい加減、何を隠してんのか話せよ?」



「ッ……五条には、関係ない……どいて……」



「やだね?悪いけど、俺、を手放す気無いから……お前が嫌がっても、俺を嫌ってても……お前が逃げても俺はずっと追いかけるから……嫌いになるならなれよ……俺は傑と違って優しくなんか無いから……」



「ッ!?」



「、好きだよ……お前に嫌われても……ずっと……」




「ッ……ンんっ!!?」




辛そうな顔して、話をはぐらかすに更なる怒りを覚えた……健気に何かを隠すに……傑の事なんだろ……?俺に言えないってことは……その時、俺の中で我慢の糸が切れた……嫌われても良い……俺の歪んだ愛でも良い……少しでも俺をお前の心の中に置いてよ……。


悟の差し伸べた手を掴みたい……でも、私だけが楽になるのなんて出来ない……泣きそうで俯き、悟を突き放したのに……気が付いたら、悟の宝石の様な瞳に捕まり、全ての視界を遮られた……。






「ッん……ハァ………ッん……」



「…………」



「ッ…は……ァ……ん……ぁ……さ…ッと……ンンっ……」






拘束していた手を離し、を抱き寄せ顔を上に向けると、唇を塞いだ……無理矢理、舌で唇をこじ開け、逃げようとする舌を絡めとり、何度も角度を変えながら……無理矢理なんて最低だな……ごめん、……歪んだ愛でも……俺は、お前が……。






……悟にキスされてるの……?視界が遮られて、ヌルッと何かが口内に入ってきて……恐くて……固く眼を閉じたら、舌を取られて……逃げようとしても追いかけてきて……ピチャ、ピチャといやらしい音が耳を支配して……息も出来なくて、苦しくて……悟に名前を呼ばれて、息を吸おう眼を開いたら、優しく悲しそうな瞳に目を奪われて……再び唇を塞がれた……。
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp