第3章 選択
ねぇ、悟……こんなところに力強くで乱入したら……いくら何でもアナタの立場が危ないでしょ………御三家の筆頭、五条家の当主であっても……ただでは済まないよ……私なんか見捨ててよ……私を見切ってくれたら、私は………。
「ッ……五条悟、いくらお前とて を止める事を出来るとは思えん!!お前達の世代は___ッ!!」
「わッ____」
「私がこれ以上、黙っていると思わないで頂きたい……もし、今回のように私の決定報告なく、の死刑を執行しようとされるのであれば………」
「ッ?!!」
「………私が側につくのをお忘れなく……」
悟はお爺ちゃん達に殺気を放ちながら言い放つと押し黙ったトップ達を横目に私の手を握り、手枷を捻り潰すと手枷で呪力を抜き取られていた身体は崩れ落ち、私は悟に抱き抱えられながら部屋を後にした……この手枷……気付かない内に呪力を抜き取ってたんだ……私が手枷を壊してたら確実に……ホント、用意周到……確実に私を殺しにかかってたんだ……。
「ッ………ご、じょ………もう、大丈夫だから……降ろ……してッ!」
「…………」
「……ッご___ッ!」
「はさぁ、どうして一人で何でも背負い込むの?分かってる?俺、言ってるよね?お前の事好きだって……気付かないとでも思ってる?お前が何かを隠して一人で“何か”をしようとしてる事……俺ってそんなに信用ない?にとって俺ってそんなもんなの?」
「ッ……」
「お前、また逃げる予定だっただろ?この調子じゃ、すぐに捕まるのがオチだっただろうけどね?……そんなに俺に殺させたい?傑もも………俺は親友と好きな女、2人も手にかけるの?」
暫く無言のまま学舎裏に向かう途中、まだろくに動ける訳でもないが、俺を睨み付けながら降ろせって言うから、両手を片手で拘束し逃げない様に壁に背を押し付け下ろし動けなくした……まぁ、まだ立ってるのもやっとでしょ?
怒りのまま、想いのまま口を開いた……の眼が一瞬揺れて眼を閉じた……少しでいいから俺を頼ってよ……。