第3章 選択
お爺ちゃん達の騒めきが止まらない……うるさ……考えなしで呼び出したの?拘束器具も手枷だけで、こんなの簡単に壊せるけど……?完全になめてるのかな?私の事……まぁ、私にとっては好都合だけど……。
「…… 、その答えが何を意味するのか分かってあるのか?」
「むしろ、“ソレ”をお望みなのですよね?」
「…………」
「何度でも言います、私は呪術界に関わるつもりはありません…」
アンタ達は私が監視下に入るか、この世から消すかの二択しか考えてないでしょ?だったら、この答えでアンタらの選択肢は一つになった……もちろん、私は死ぬ気は無いよ?……悟……硝子……ごめんね、迷惑かけるかも……コイツらが死刑宣告した後、私はここから消えるから……悟には、傑と私を殺す様に指示が出るんだろうね……。
「その言葉……撤回はないか?」
「ありません……」
「致し方が無い…… ……お前をーーーー」
お爺ちゃんのトップ、何処かの当主のOBが私の死刑を告げようとした瞬間、言葉を遮る様に轟音と砂埃とともに赤い光が目の前を通り過ぎて、衝撃から守られる様に全てが遮られ、懐かしい感覚に顔を上げると、目の前に悟がいた……どうして?
「……これは……どういう事です?」
「っ!!?ご……五条……悟………っ?!?なぜっ??いや、お前、自分が何をしているのか分かっておるのか!!?」
「もちろんです…… の件は私に一任頂いたはずですが?」
「ッ……数ヶ月が過ぎ、何の進展も無く、これ以上、野放しには出来ん!!呪術師に戻らない以上、放置は出来ん!!これは五条、お前が報告が遅いのが____ッ!!?」
「この件は、数ヶ月で判断する内容ではありません……それに危惧する事態が発生したら私が刑を下します」
部屋の前に着くと警備の静止を無視し、迷う事なく扉をぶち壊し、を巻き込ま出ないように無限の内側に入れると映像にヒビが入り、トップのジジィが噛み付いてくるのを無視し、口を開くと一瞬、静寂に包まれた……に手は出させない……。