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⭐︎夢のつづき⭐︎

第3章 選択


学生の時、高専に転入入学して以来、悟の事を“悟”と呼ぶ事はしなかった……硝子と傑はすぐに名前で呼んでたけど……それでよく言い合いになったかな……でもね、私は本当はずっと“悟”って呼びたかった……でもしなかった……呼んでしまうと気持ちを抑えられないと思ったから……。



「ちょっ!、待って!」


「………」


「悟、あの人……さんって一体何者なんだ?」


「おかか!」


「…ハァ……の術式は、“不死鳥-フェニックス-”……炎を扱う特殊な一族でね、いわば、生死を司る術式な訳!」


「ッ!?生死を司るって最強じゃねーか……攻撃もできて、反転術式も使えるって事だろ?」


「んー、残念ながら反転術式では無いんだよね……基本は戦闘タイプだから……反転術式は負のエネルギーをプラスに変えるけど、の場合……」


「ッ!おいっ!?さ……ッ!?」


「の場合、相手に生を与えるために、相手が受けた負のエネルギーは自分自身に蓄積される……つまり、相手のダメージが大きい程、負担が多くなるんだ……眠って回復するほどにね?ま、コレは秘密ね!勝手に術式の開示したって知られたら、また、僕、嫌われちゃう!じゃ、二人とも今日は部屋でじっくり休んでて〜!じゃあね!」




歩き去っていくに真希と棘が疑問を寄せるのも無理はない……炎に包まれたと思ったら回復してるんだもん……けど、二人の痛みはに移ってる……この方向だと医務室に向かう気だねー?僕が話し終えて数歩歩く間には膝から崩れ落ち、僕はすかさず、を抱き抱え二人と別れた……。









「……、無理しすぎ……コレは信頼出来る奴の前でしか使っちゃダメなヤツでしょ!そう、約束しただろ……」







「……ゴ……メン……………サ……………ト………ル…………」







「ん、家に帰るよ……なるべく、早く帰るから………泣くなよ……」









は何かを隠してる……と言うよりも何かを知ってて抗ってるんだよね……ずっと知ってるよ?……でも、少しは俺も頼ってよ……傑の事でも……お前が幸せになるなら……協力……するから………。
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