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⭐︎夢のつづき⭐︎

第3章 選択


急いで練習場に向かうと真希があのクソ坊に踏みつけられて、武器まで突き付けてる……動かないって事は、棘の呪言で抑えられてる?どっちにしても二人とも危ないなっ!!



「あかんやん、この程度じゃ、簡単に呪霊に殺られてまうよ?そんな、痛いん嫌やろ?はよ、諦めて戻っておいでや……苛める対象がおらんくて、ごっつい寂しいんやで〜ッ?

なんなん、僕が優しさで従姉妹を鍛えてあげてんのに、邪魔すんなや……で、アンタ誰?この手離してぇ〜や!」


「相変わらずね、直哉……それに、ちゃんと許可とって来てんのか?」


「嫌やなぁ〜、東京が人出不足やから応援に来てるのに、たまたま通りかかっただけやで?真希ちゃん、どーしてるかなぁーって!それで、実力見てあげてんねんもん!優しさやろ?」


「ゴホッ……お゛がが……」


「狗巻家の坊ちゃん、もう辞めた方がええよ?ホンマに喉潰してしまうで?イッタっ!!?」


「ほんと、カスだな、直哉……」


「………なんや、ちゃんやん!久しぶりやなぁー!元気してたん〜?急におらんなったから、心配したんやでぇ〜?ああ、でも、しゃーないか!呪力無くなってもて、ウチの落ちこぼれと同レベルになったんやもんねぇ?」




禅院 直哉……禅院家の時期当主候補……御三家の中でも術式・呪力・実力を重視し、それを持ち合わせ無いものについては身内であっても人間以下に扱う一族……呪力を持たない真希と双子の妹 真依の家での扱いなんて、簡単に想像出来る……。

コイツ、本当に何しに来た?




「おい、直哉……先輩に対する口の聞き方が、なって無いな?とりあえず、真希から足、退けろ……」


「……あー、そやね、でも、無理やわぁー!何かひっついてしもうてるみたいやわ!堪忍なぁ〜、一回蹴り上げた・・・ッ!!?」


「しつこい……さっさと退けろ!!で、何しに来たんだ、直哉?目的は真希を苛めることじゃないだろ?」




直哉を静止したと同時に呪具を奪い取り、人を下に見る態度に苛立ちを覚え、逆に切先を向けると、直哉は両手を上げながらも真希から離れようとせず、再び攻撃を入れかけたのを崩す様に同量の蹴りを入れ、真希を直哉から離した……。
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