第2章 高専
要らないと言われて正直腹が立った……素気なく答えると驚いた様に振り返るから、気持ちより身体が先に反応して、抱き寄せてキスを落とした……殴られるかな?
「ッ!!?なにす……ッ!」
「お礼は確かに貰ったよ!それ、大事にしてくれてて嬉しいよ!チェーン部分、強化しといたから、真っ直ぐには切らないと思うよー!」
「ッ!!………ありがと……」
「さて、このまま少しデートしようか!ほら、色々と必要な物あるでしょ!」
……悟にとってキスなんて、唯の挨拶代わり位にしか思ってないんだろうけど……私にとっては初めてだったんだけど……慣れてるよね……気づかないうちにネックレス付けるとか……ホント、ヤダ……私の心を乱さないでよ………大っ嫌い……。
「…………」
「……?ッ!!?」
「……嫌い……五条なんて、大っ嫌い…!!」
「ちょッ!!……嘘でしょ……」
の反応が無くて、振り返ると大粒の涙が溢れ落ちてて、思わず手を差し出すとその手を払われ、再び気配を消され、僕は一人その場に残された……数分後、硝子から怒りの電話と共にと一緒に居ると分かったけど……完全に嫌われた……。
「……で、お前のファーストキス奪われたって訳ね!そりゃ、五条が悪い!ホラ、飲め、!嫌なことなんか忘れちまえ!」
「ッ!!うぇ〜〜ん……硝子〜〜ッ!!もぉ〜ヤダー!寮住いは却下されるし、悟の家で一緒なんて無理ー!!硝子と一緒に住むー!」
「私はそうしたら、毎日、と晩酌出来るから良いんだけどな?そればかりは、私じゃ決められん……まぁ、飲め!」
「ッ!何でこんな事に……もぉ〜、飲む!今日は飲むー!」
「……しゃ…とる…なん……て……だ……い…キラ……い……」
「………で、ここまでなるまで、飲ませたのね、、、」
「まぁ、深酒だな?とりあえず、連れて帰ってくれ……くれぐれ、手を出すなよ?」
「出さないよ……さ、姫、帰るよー」
数時間後、硝子に呼び出された店に向かう机に突っ伏して潰れたとまだ飲んでる硝子……とりあえず硝子に言われるがまま、を抱き上げ、支払いを済ませると僕の家へと家路を急いだ。