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⭐︎夢のつづき⭐︎

第2章 高専


のやつ、何か隠してるね?オマエ、昔から嘘つくと俯きながら自傷的な笑みを浮べるクセがあるからね?やっぱり、まだどちら側かは分からないか……最悪の時は僕が手を下さないといけないからね……。



「で、大丈夫……?」


「うん、大丈夫……油断してモロに喰らったけど……ホント、最悪……死刑になった方が楽だね……」


「……死刑になんてさせないよ?僕はね、を死なせるつもりは無いし、ずっと僕の横にいて欲しいワケ!言ったでしょ?僕はの事が好きなの!一方的な片想いでもね?だから、少しは僕のこと、気になって!自ら死ぬなんて言うなよ……」


「……ごめん、“死ぬ”なんて、簡単に言ってるよね……ごめん……だけど、五条は信用出来ない……私を好きとか有り得ないし、アンタの惨めな女の一人になる気はないから……」



驚いた……真剣な眼差しで見つめられて、私が“死ぬ”って言うことを本気で怒ってる……オバァに護られた命だもん……簡単には死なないよ……悟には護られてばかりだね……死を望んだあの時から……素直に悟の気持ちを受け入れられたら……楽なのにね……。



「ところで、本当にここに何しに来たの?」


「……無くした物を探してたの……でも、もう、大丈夫……家にもここにも無かったから、本当にどっかに行っちゃったんだと思う!もう大丈夫……」


「そっか……で、もしかしてだけど、が探してたのって、コレのこと?昨日、落ちてたから拾ってたんだけど!」




悟の手に探してたネックレスがあって、安心したと同時にまだ、持っていた事に気付かれたと焦る自分がいた……どう考えても可笑しいもん……。





「……五条、それ、返して……」


「んー、何してくれる?だってさー、落とし物には、ちゃーんと“お礼”が必要でしょー?」


「……ホンットにいい性格してるわね……もういい、見つからなかった事にするから……」


「……あっそ!じゃ、いらないね!」


「……ッ!!?……んっ……」



簡単に返してくれると思ったけどガキみたいなこと言うから、背を向けて要らないと強がる……私も十分ガキね……でも、すんなりと受け入れられ焦って振り返った瞬間、抱き寄せられ、悟の顔が近づき唇に暖かい感触……キスされてると気付くのに時間がかかった……。
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