第2章 高専
が素直に頷く訳は無いと思ってたけど……どっちにしても、コッチに関わる気は無いって事ね……まぁ、想定の範囲だけどね?上層部の糞食らえな条件も納得できるものじゃない……怯え過ぎなんだよ……さて、どう崩そうかなぁ〜?
「、死ぬ気?」
「バカなの?呪術師とか呪術界に振り回される気は無い……死ぬ気も無いし、追ってくるなら逆に殺すかもね?私の目的の為にも呪術界に干渉される気は無い……だから、放して……」
「くっくっくっく……相変わらず強気だね、……何が目的か知らないけど、放置する訳ないでしょ!だーかーら、僕、提案したワケ!!」
「………嫌な予感しかしないけど?」
「ふふーん、当面、キミを監視下に置くのを前提に釈放、もちろん、その間、高専側からは何の指示も無し!これまで通りの生活してくれたら良いよ〜?ま、住まいはこっちで用意させて貰うけど!!それから呪詛師側と判断した場合、高専側で拘束し、再度審議・死刑執行って訳!いい案でしょ〜?僕、頑張ったんだから〜!」
鼻を高くして堂々と言って来たけど、結局は高専の監視下に入るんじゃん……何の指示もして来ないとは言っても上層部は信用できない……けど、このバカが圧力かけたんなら、下手には手を出しては来ないか……監視って言われても撒けばいいだけだし……とりあえずは…乗るか……。
「……これ以上の譲歩は無さそうね?」
「うん!」
「……分かった……」
「やった!!」
「……っ!?やっぱり、待って!!」
「ん、もう無理!報告終わったよ?あ、ちなみに監視官は僕だから!よろしくね!」
「んなっ!?」
「そらそうでしょ!僕以外が監視下付いてもキミに撒かれるのがオチだから!それじゃ、意味ないでしょ!ま、自由にしてよ、今までみたいに!よろしくね、!」
「……五条……ハメやがったな……」
「あ、勝手ついでだけど、働いてた派遣先には辞めるって伝えてるから、必要なものがあったら言ってねぇ〜!楽しくなりそうだねー!」
やられた!笑いながら私の拘束を解いていく悟を睨み付けながら、まんまと作戦にはまった自分自身に嫌気が差しながら、拷問室を出ると晴天の空の下、懐かしい学舎に目をひそめた……帰ってくる気……無かったのに……。