第2章 高専
………寒い………アレ?手足が動かない……昨日、飲み過ぎてベッドで寝なかった??暖房も入れずに……?……違う……この身体の怠さ、そうだった……私……昨日……ッ!!?
「………ゥ……ウウ………」
「おはよう、 ちゃん……」
「…………」
「あれれ?僕だよー、五条悟!!勿論、同級生だったんだから、覚えてるよねー?それとも、寒くて凍えちゃってる?」
「…………」
「…………ま、いっか!!じゃ、要件言うねー! ちゃん、キミにーーーーー」
「断る……高専・呪術界に関わるつもりはない……」
「………僕、全部話しきってないんだけど……」
不服そうに唇を尖らせて、両目に包帯を巻き付けて、普通に考えたら不審者以外の何者でもないこの男……相変わらず五月蝿い……あ、一人称変えたんだね……刺々しさが無くなった分、チャラ男感が更にアップしてるね?
「そう言うことだから、この拘束解いて……一般人を拘束するなんて、どうかしてるでしょ?」
「……一般人ねぇ……それはキミに呪力が戻っていなかった場合に限る話だね?高度な帳・領域展開、その上、特級呪霊を一瞬で祓ってちゃ、一般人とは呼ばないでしょ!」
「………なんにせよ、関わる気は無い……拘束を解いて……」
「そう言うと思った……じゃ、単刀直入に……上層部からの通達!
一、呪術師として復帰し、高専の監視下に入ること!
ニ、呪詛師として復帰する兆しがある場合、直ちに死刑執行!
三、呪術師・呪詛師と判断がつかない場合、秘匿死刑!
さぁ、どれにする?選び放題でしょ?」
「……五条……アンタの耳は飾りなの?関わる気は無い……呪術師は辞めたの……まぁ、どっちにしろ、呪術師に戻らない以外、死刑でしょ?話にならない……直ぐに釈放を……」
上層部は私を消しに掛かってる……だけど、利用はさせない……あの日まで私は死ぬ訳にはいかないから……彼を止めて……未来を変えなきゃ……それが出来たら死刑でもなんでも構わない……今は、まだ、高専に…悟に……関わる訳にはいけない……。