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【FF7】本編原作沿い

第1章 始まり


「にんじん、タマネギ、ピーマン、ジャガイモ・・・」
 母さんから渡された買い物リストを見ながら、ミキは店に向かって歩いていた。
 母さんはエアリスに行かせようとしていたみたいだったが、自分が行くと名乗り出たのだ。
 彼女一人で行かせることは出来ないので、一緒に行くぐらいなら私が一人で行った方がいいと思った。
 にんじんに、タマネギに、ピーマンに、ジャガイモ・・・。
 今日はカレーかな?
 それか、シチューかもしれない。
 そんなたわいのないことを考えながら歩いていたとき、
「おい、聞いたか? アバランチの話」
 男性が2人、道端で話し込んでいるのが聞こえてきた。
 ・・・アバランチ?
 思わず、耳をそばだてる。
「ああ、ニュースでやってたやつだろ? 昨日の壱番魔晄炉の次は伍番魔晄炉だってな」
「爆破予告を神羅に送りつけるなんて、大した根性してるよな」
「だが、調子に乗って捕まるのが落ちだろ」
「俺もそう思うね」
 2人の笑い声を最後に、会話は聞こえなくなった。
 ・・・伍番魔晄炉。
 少し嫌な予感がした。
 5番街スラムには、いつもエアリスが花の手入れをしに行く教会がある。
 私がいない間に1人で行かなきゃいいんだけど・・・。
 すごく心配になった。
 自分でも気がつかないうちに、先程よりも早歩きになっていた。
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