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先輩。【呪術廻戦】

第2章 親睦会



雪の後ろからひっくい声が聞こえる
さらにとんでもない殺気だ呪術の才能を持つやつは殺気まで操れるのだろうか

「うぇ」

横にいる男二人は引きつったような声を上げた
後ろを見なくても誰か分かる五条だ

「何してんの」
「あいや、別に」
「悟!よかったー。来てくれたんだ」

これ幸いと雪は振り返り五条の元に駆け寄った
突然の悟呼びに五条は一瞬たじろぐも直ぐに元の雰囲気に戻る

「で、なにしてんのって」
「あ、いや…なんでもありません。ごゆっくりぃ」

さっきの余裕綽々な様子とは一変。2人は逃げるのように去っていった
2人が見えなくなると雪は五条の元から離れてまたジュースを入れ始める

「びっくりした。カラオケでナンパってどゆことよ」
「いやこっちのセリフなんだけど。何ナンパされてんの」
「え、私もしかして怒られてる?」

理不尽な理由で怒られて雪は困惑した表情をうかべた
「とにかく助かったわ。ありがとね」
「んじゃ、なんか奢れよ」
「うっわ嫌な後輩だ」

雪は嫌そうにしながらもどこか嬉しそうにする
そんな雪をみて五条は少し笑みを浮かべるも直ぐにしかめっ面に戻った

そして少しの無言の間の後、五条は雪と交代でグラスをドリンクバーにセットしてぽつりと呟く

「なぁ先輩はさ、なんで親睦会なんてやろーと思ったの」

突然の質問に雪は首を傾げた

「え?いや、親睦深めたいなって思っただけだけど?あと学校で言った通り今日思いついたってだけで」
「ほんとにそれだけかよ」

五条の指摘に雪の動きが止まる
「というと?」
「なんか前から思ってたけど先輩って俺らのことよく知りたがるなって。自分のことはあの最初の自己紹介以降あんまり喋んねぇのに」

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