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先輩。【呪術廻戦】

第4章 きもち




「お前、食いすぎだろ」

あの後機嫌を損ねた雪に五条がいわれるがままに売店のご飯を買った

焼きそばとりんご飴を食べた雪は次にシャカシャカポテトに手をつけ始める
そんな雪に五条は引いた声で呟く

雪は頬にポテトを詰め込めながら文句を言う

「ふぃーの!ひょうはほふへふ!(いーの!今日は特別!)」
「何言ってんのかわかんねぇよ」

ポテトを完食した雪はティッシュで手を拭き、五条の手を引っ張る

「よし、じゃあ花火見に行きますか」

「お、機嫌直った?」

「なおった」

「やっぱちょろ」

さっきまで不機嫌そうに食べ物を要求していた雪が切り替えるように言ったので五条が楽しそうに反応した

素直に言う雪にふはっ、と笑いながらついて行く


「んで、どこかスポットがあるの?」

「あるある、多分私たちしかいない」

「んな都合いい場所あんのかよ」

地元でもないのになんで知ってんだと少し驚いたようにする五条に雪は振り返る

「だって、普通の人には過酷すぎて行けないからさ」

その顔はいじわるに笑っていた




「なるほどね。そりゃ人がいないわ」

祭りから少し外れたところにある、廃墟ビル
そしてその屋上に2人は座っていた
建付けが悪く、所々は崩れている
一般人が行ったら確実に怪我はするだろう

それに低級だが呪霊もいた
妙な噂でも立っているのかもしれない

「よく見つけたな」

「地図見た時に見つけてね。ここちょうどいいんじゃないかなーって」

相変わらずこの先輩の発想はぶっとんでる

「思ったよりギリギリになっちゃった。売店なんてよるから」

「誰のせいだよ」

「半分は君だけどね」
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