• テキストサイズ

先輩。【呪術廻戦】

第4章 きもち



「…じゃあわたあめ」
「さっすが甘党。砂糖の塊だね」

じゃあ探そっか。と雪はきょろきょろと辺りを見回した
ただそれが危なかっしくて、よそ見をするとすぐにいなくなってしまいそう
早速人の波におされてよろめいた雪をみて五条は顔を顰めた

そして思わず雪の手を取る

「え…」
「迷子になられるよりはましだ。嫌かよ」

「んーん。」

まさかあっちから手を握ってくるとは思わなかった雪は少し照れたように手を握り返す

今はさっきみたいなカップルの振りじゃない。
お互い自らしっかり手を握りあっていた

それはさっき腕を掴んだ時より距離が遠いはずなのに、なんだか近くかんじるものだった



「お、あったよ わたあめ。」
雪がわたあめ屋を見つけて指さす

「2人でひとつにしよっか」
わたあめは全く胃にたまらずあってないようなものだが、少し飽きやすい。
二人で1個がちょうどいいと提案する

「そっちの方がカップルっぽいし?」

「後付けで考えただろそれ。まぁいいけど」

いい加減カップルという言葉にも飽きてきた
この先輩には一日中変な気持ちにさせられてばっかだ。

でも、悪くない

五条は出来上がっていくわたあめをじっと見ている雪をみて周りにバレない程度にでも確かに微笑んだ

「どこで食べよっか」

「少しこの通り抜けよーぜ」

五条は屋台と屋台の間を指さした。
そこは人通りの少ない路地で、食べるのに適している

雪とそれに賛同し路地に入り、屋台から少し遠ざかったところに移動した




「おいしかった!砂糖って感じ」

「それ褒めてんのか?」

2人でわたあめを食べて完食する
「今日は食べてばっかだねぇ」

「ほんとにな。まだ食うんかよ」

「それもいいけど、この後花火やるみたい。行くでしょ、初祭り花火!」

パチンと指を鳴らして雪が言う










/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp