第1章 初めまして
「てかなんで今更。もう6月だけど?」
「あーそれね?単純に会うタイミング逃してただけなんだけどね。3人ともくせ者揃いらしいし聞くだけで満足って感じ。3人は私の事なんか聞いてないの?」
五条のタメ語も特に指摘することなく雪は話を進める
雪は3人の様子を伺うもみんな首を横に振るだけだ
「マジ?夜蛾先生から何も聞いてない?それはそれで悲しいんだけど。」
「見捨てられてんじゃねーの弱そうだし」
両手を頭の後ろにやりなが五条が爆弾発言を落とす
「ちょっと悟、」
「だってそーだろ呪力ねーじゃんこいつ」
「あは、たしかに。」
弱い発言をされても雪はとくに傷ついた様子もなく面白そうに同意する
「雪先輩ってもしかしてメンタル鬼強?」
「弱いの一言ぐらいでメソメソしてちゃ今頃呪術師やってないよ。ま、大人の余裕ってわけだ。」
家入の質問にも雪は笑って答える
1学年しか違わないのにドヤ顔をかましながら言う雪に3人は内心「うぜー」と思いつつ初めて見る呪術高専の先輩に興味を示していた
「そいえば、他の先輩方は?」
手を軽く挙げて質問する夏油に雪は首をかしげる。そして少し考えたあと納得の言ったような顔をして話し始めた
「あぁ、君たち本当になんにも知らないんだね。先輩、私だけだよ。」
「「「は??」」」