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先輩。【呪術廻戦】

第4章 きもち



(本当に今俺たちデートしてんだな)
五条はそう自覚した

急に大人しくなった五条に雪は首を傾げる
「どーしたの」
「いや、なんでもねぇ」

五条は首を振ってまたパンケーキを口に入れた




「ご馳走でしたー。おいしかった!」
雪が手を合わせる

2人とも完食で目の前のお皿は綺麗になっていた
美味しいパンケーキにご満悦の2人

「んふふ」
「うわ、何その気っ持ち悪い笑い」

頬杖をつきながら幸せそうに笑う雪に五条はいかにも引いたような声を上げる

「いんや、こんなゆっくり出来るの久しぶりで。ずっと任務任務だったからさ」

「そんな貴重な休みをこんなことに使っていいのかよ」

「いいの。むしろこれがいい。後輩と遊びに出かけるって憧れだったんだー」

いかにも嬉しいですと顔に書いてある雪に五条はそういうもんかね。と言葉をこぼす

雪はずっと後輩という存在に憧れていたようで、だからこそ男子二人の名字のあとに後輩をつけるのだ

「中学ん時にいなかったのかよ」
「いたけどさ、やっぱ特別だよ。ここは」

同じ呪霊が見えて、それを祓うもの同士雪は楽に過ごせる
それはどの呪術師にとっても共感できるものではないのだろうか




「お腹足りた?」
「いんや、全然。」
「だよねー。」

パンケーキはデザートだ。確かにお腹にたまりやすいかもだが、思春期真っ最中の2人。
さらに普段から体を動かす仕事をしているのでこの量では足りない

「近くの公園で売店あるらしいし、そこいかない?散歩がてら」
「おー」

2人でだべりながらフラフラ歩いていると


五条が突然鋭い目付きになる
それに気づいた雪も少し真面目な表情になった

「えみ」
「うん、いるね。」

後ろから感じる妙に気持ち悪い気配。

雪と五条は目線だけ合わせて横に並んで歩いていく

「確かに気配は一般人だ。」
「でしょ?こんな気配を擬態できる程の実力者だったらもうとっくに手は出されてるはずだもんね」

サラッと恐ろしいことを言う雪に五条は「なんかあってからじゃ遅いんだからな」と呆れた声を出す







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