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先輩。【呪術廻戦】

第3章 不思議な人



翌日

「おお、1年生ズおはよう!」
「おはようございます」

先輩は廊下俺たちを見つけては嬉しそうに手を振っている
傑が先輩のハイテンション挨拶に冷静に返していく
だが先輩は全く気にすることなく、まるでそれがなかったかのように振る舞い始めた

「やっぱ3人っていいね。ほんとに悲しいよわたし。…あ、今年は留年しよっかな」
「高専で留年はよっぽどですね」

かなり真面目そうに言う先輩
(本当にやりかねないな)
先輩はそういうところが普通に怖い

「先輩おはよ」
「あー、五条さん。おはようございます」
ニッコリ笑っていう俺に先輩は顔を引き攣らせいっぽさがる

「昨日で急に嫌われたじゃん五条」
「何をしたらこの先輩にそんな避けられるんだい?」

2人はジト目で俺を見てくるが俺はそれに気付かないふりをした

「先輩ってほら、うぶだからさ」
「違いますぅ。さすがに今日までズルズル引きずるほど子供じゃないから」

俺が人差し指をたてて言うと先輩はその扱いにむっとしたのか口をとがらせ、いつも通りに接してくる
(さっきまで引きずってたけど)
俺はそう言いたいのを我慢する
だんだんと先輩がどんな人なのか分かってきた

「ていうかなんで雪先輩ここにいるんですか。2年あっちですよね」
「んー?ちょっと外歩いててね。ついでに3人に会いに来た」

この人はかなり早起きらしい
意外だ。1番生活リズム狂ってそうなのに

「授業始まっちゃうよ?夜蛾先生に怒られたくないなら早く行きなー」

先輩は腕時計をみて俺たちに言う
俺達のこと引き止めたのは誰だよ

3人で顔を見合わせて肩をすくめる
いつも通り変な先輩だ
とはいえこのままだと夜蛾先のゲンコツを朝からくらってしまう
俺たちは先輩の横を通り過ぎ、教室に向かった

その時

「あれ、雪先輩。何か落としましたよ」

硝子が先輩の後ろで屈む
その手で拾ったのは1枚の紙だった








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