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先輩。【呪術廻戦】

第3章 不思議な人



「ぱぱっと終わらせましょか。まず弱い方から」
そう言って先輩は左へ歩き出す
俺らとそれに着いていく

「あそこですね」
傑が遠くを見て言った
その目線の先には濃い呪力を感じる

「よしじゃあいけ!夏油五条後輩」
「先輩戦わないんですか」

ポケモンマスターかのように手をふりかぶる先輩に硝子が冷静なツッコミを入れる

「先輩の階級じゃ右の方は相手できないでしょ」
「確かに。じゃああっちの時は2人に頼んだわ」

硝子の言葉に納得した反応を見せてまた前で歩き出す先輩
もしかしなくてもこいつは馬鹿なのかもしれない

「気持ち悪い見た目だわ。さっさと行きますか…ってぇ」
先輩が肉眼で呪霊を確認し、また1歩踏み出した瞬間

先輩が落ちた

「「「は??」」」

先輩の足元には黒い渦ができてその中に先輩が入っていったのだ
先輩は間抜けな声を上げあっけなく姿を消す

これは先輩の術式じゃねぇ
まさかあっちの呪霊の…!

「傑!硝子!あの呪霊はまかせた!」
「わかった。先輩はまかせた」
「絶対殺すなよ。雪先輩のこと」

俺は2人の言葉に頷いて呪霊の気配のする方に移動する

多分あっちの強さは特級。先輩は1級だから適わねぇ
いや、特級を倒せる1級もいるにはいるが、先輩の実力が分からないから確信が持てない
「くっそ!死ぬんじゃねぇぞ」
おれは冷や汗をかきながら超速球で向かった




「呪力操作【固】」
呪力を纏った先輩がいた
先輩は広げた右手を握りしめて術式を唱える
先輩の前には固まって動けなくなっている呪霊がいた

「先輩…?」
「あ、やっときたまじで!!ガチヘルプ!」
おれが先輩を呼ぶと先輩は目をキラキラさせて俺を見る

「ヘルプって、もうそいつ動けてないけど」
「この術式も特級相手となるとせいぜい数秒しか持たないんだわ。」

その先輩の言う通り呪霊は縄を破るような動作をしてすぐに動き出す

「私の攻撃じゃ仕留めきれないしさ。このままじゃ死んじゃうとこだったよ〜」
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