第2章 性癖ヤバめな変態に狙われました
…………ッ!!
やば。
これ…………っ。
「………っりぃ〜〜〜っ、や、っぁあ!?ッッッ、めぇええ!!やぁああああ!!無理無理無理!!ほんとにやだぁ!!………ね、が!?や…………っ?つよ………っ、ぃぃ!!」
腰がガクガクする。
足に力入んない。
全身が、痺れる。
頭。
チカチカ。
して。
頭。
まわん、な…………。
「ひ………っ、ぅ、やぁああああ!!いやぁ!!無理!!むりむりむ、り………っ、っッッッ!!」
ガクン、て。
腰が砕ける。
「ねぇ羽衣」
「は、ふ?」
カチ、て。
ブルブルと動く凶器の動きが、止んで。
涙と熱でうなされただるい頭を、桜咲の声に合わせて動かす。
す、て。
冷たい指先が涙を拭って。
頬へと、伝う。
「?」
「また『これ』で遊ぶのと、こっち、どっちがいい?」
ビクン。
誘導された右手に触れる、硬いもの。
これ。
も、熱い………。
「羽衣は、どっちがいい?」
「…………ッ」
こいつまじ………っ。
性格、歪みすぎ。
「…………すごいなぁ。あんなにドロドロにしたのにまだ全然そんな顔、出来るんだ」
思い切り睨み上げてやれば。
にこりと、目の前の変態悪魔が微笑んで。
右手に、またさっきの、電マ。
「ッ」
スイッチを入れる、前に。
「桜咲!」
口を開いた。
「ん?」
「桜咲…………が、いい、から…………っ」
「何?」
…………この、変態。
鬼畜。
悪魔。
でも。
せっかく右手だけでも外された。
また。
自由奪われてあんなに、やられたら今度こそあたし絶対死ぬ。
だから。
「…………これ、が、いい…………。なか、ほし………っ」
限界。
これがほんと、限界。
「ほんとはちゃんと、目見て言って欲しいところだけど。まぁ、今日のところはいっか」