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変態王子の恋愛管理

第2章 性癖ヤバめな変態に狙われました





「…………」



ほんとにね。
そう。
そんなわけない。
誰がかわいいもんか。
ふざけんな。




「やっぱ楪体力あるよね。あれだけやって意識あるってすげー」


「…………」


わかってんなら自重しろよ。

「ん?」


あったまくる。
声すら出せないの、わかってるくせに。
うつ伏せのまま身動き取れないの、わかってるくせに。
自分ばっか爽やかに冷たいの飲んでんじゃねーし。



「楪」

「な…………」


に。


って。
不機嫌に顔だけ上げた。
瞬間。



…………ごくん。


て。
冷たい飲み物が、喉を潤した。




「…………」



ん?
何、今。
何、これ。



「あんだけ声出したら喉乾くでしょ」

「…………」
「ん?」
「…………なんでも」



なんだ?


なんか、今…………。


何。
この無駄に甘ったるい空気。
いやいやいや。
別にピロートークとかする間柄でもないし。
気のせい気のせい。



「…………寝る」


「ん?泊まってく?」
「…………動けるか、あんたほんと鬼畜…………」
「じゃなくて。泊まるなんて初めてだなーって」

「…………」


あ…………?


そー、だっ、け?


「…………別にっ、眠いだけ、だし!」
「うん」
「変なことしたら、殺す!!」
「うんうん。…………おやすみ、楪」


いつのまにか。
桜咲の、腕の中。


むかつくくらいに嫌い。
な、はずなのに。
今はなんでか、やじゃない。



眠気のせいだ。
こんなの。


ただ。

疲れた。



それだけだ。


絶対…………。


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