第1章 悪夢の始まり
や、だこれ…………っ。
奥。
擦れ…………っ。
わざとらしく擦り付けるようにぐりぐりって奥、抉られて。
スピーカーから茉莉花の声、聞こえるのに。
声、出しそうになる。
のに。
そのまますぐ上の突起にまで、鬼畜悪魔は手を伸ばすんだ。
親指が、ぐりぐりと突起を、押し潰す。
なか、挿したまま。
両手でしつこく執拗に。
粘液質な音を、響かせる。
「…………ぃ…………っ」
駄目。
これ。
駄目無理。
チカチカする。
クラクラする。
勝手に全身に、力が入る。
無理。
無理無理無理無理。
駄目。
イけない。
イっちゃ、駄目…………っ。
イきそうになる、一歩手前。
「———————〜〜〜〜っ、ぅ…………ッ」
唇を噛み締めて。
絶頂を、逃した。