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変態王子の恋愛管理

第1章 悪夢の始まり







あー………まじ、あの、変態野郎。
絶対殺す。
訴えてやる。
腰、バッキバキに激痛。
やりたい放題やりやがってあの変態。
うーまじ、死んだ。
腰、痛…………。


「うーい。何どした?ずいぶん淀みまくってるよ?あ、昨日飲みすぎたんでしょ。だいぶ飲んでたもんね。二日酔い?的な?」
「…………そんなもん」




あのあと。
あの変態野郎にさんざん犯されまくったあの後。
気付いたらすでに外は太陽さんさん清々しく輝きまくっていて。


『え、このあとガッコいくの?』
『行く』
『いや、無理だって立てないでしょ絶対無理だって』

さんざん人の意見聞かずに犯しまくったやつの言葉か、それが。

『いい。これ以上ここいたら屍になる』



フラフラな体を奮い立たせ、ガクガクする足に力を入れ、なんとかかんとか電車にのり自宅へと戻ったわけだけど。
しまった。
やっぱり休むべきだったかも。
身体中、バッキバキ。


「休めばいいのに。羽衣、別に単位足りてるでしょ」

「…………ほんと、後悔してる」
「いつも飲みすぎなんだよ羽衣は。男の子たち、だいぶ引いてたよー?」
「だって別に男漁りに行ってるわけじゃないもん」
「いっそのことさ、この際告っちゃえば」
「いいの、別に望んでない」


大学構内のカフェテラス。
テーブルに上半身ダラン、て投げ出して顔を隠す。


「告わなきゃ前に進めないでしょ。ウジウジアルコール頼るの、良くないよー?」
「…………茉莉花の辛口、好きだなぁ。グサグサ具合、癖になるよね」

全身筋肉痛な上心臓まで抉られるなんて思わんかったわ。




「…………隣、いいですか?」


「あ、すみませんどう…………」


!!

げ。
テーブルを陣取っていた上半身を起こして、荷物を移動しようと顔をあげた瞬間。
一気にまわりの空気が酸素ごと凍り付いた。


「え♡嘘♡桜咲くん♡」

「こんにちは。初耳だなぁ楪に好きな男なんていたんだ?」

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