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変態王子の恋愛管理

第1章 悪夢の始まり




「は…………っ、ぁ…………」



勢いよく反り返った身体は一気に脱力し。
ガクン、と。
倒れ込む。


「…………っと。あぶな」


のを。
桜咲の力強い腕が引き戻した。



「上手にイけたじゃん。えらいえらい」



満足そうに笑いながらまた、指先が口の中へと入ってくる。




最悪。
最悪最悪!!
こんなもんで。
こんな、無機質なだけの、ただの機械で。
あたし。



「っ」



また、舌を指先が擦るから。
むかついて。
その2本の指に思い切り噛み付いた。



「今本気で噛んだ?やば、血出てんだけど」


当たり前だ。
噛みちぎってやりたいくらいだ。
変態!!



「…………いい顔するねほんとに。拾ってきた野良猫みたい」



ま、いいか。
そう、呟いて。
桜咲はトン、てあたしの肩を押した。
そのままふかふかのベッドへと身体は弾むように、ダイブする。



「噛んだらお仕置きって、言ったよね」



ふ、て不敵に目を伏せて。
桜咲の指先が、肌を這う。


「…………っ」


なんで。
たったそれだけのことで熱もつの。
なんなのこの身体。



「いい感じに、出来上がってんじゃん。もっといい顔、見せて」



両足がガバって開かされて。
真ん中に、桜咲がマウントする。


「やだ…………っ、足、はなして………」

「気ぃ強いわりに羞恥心だけはなくさないんだ?」
「あ、たり前でしょ!!こんな格好、や………っ」
「大丈夫。すぐなんにも考えらんなくしてあげるから。ほら足、力抜いて」
「ふざけんな!!」


唯一動く足で思い切り桜咲を蹴ろうと足を振り上げるけど。
呆気なく片手で受け止められた。


「ずいぶん凶暴な野良猫だね。…………仕方ないなぁ」




また、立ち上がると。
先ほど持ってきた箱を逆さに、して。
バラバラバラ、と床に転がったたくさんのおもちゃたち。
ぎくりと身構えれば。
桜咲はその中からひとつ手にとり、それをあたしの足に嵌め込んだ。
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