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変態王子の恋愛管理

第1章 悪夢の始まり



「何?諦めた?」


「………っきに!!すればいいでしょ!!さっさと終わらせて」



「え、何それ萎える」



知るか。
萎えたならいい加減離せ。
さっきから手、痛すぎ。



「しょーがないな」



ふぅ、って。
ため息ひとつ。
あたしを跨ぐ体重が軽くなったのを気づいた瞬間。
桜咲は寝室を出て行った。



「は…………?」



なんなのあいつ。
やめるならこれ、解いてからにしてよ。
くるん、て横向いて。
なんとかベッドの上起き上がったところで。
ガチャ、って。
寝室のドアが開いた。



「え」


いや。
何持ってきてんの。
それ。



「さっき見たでしょ。何驚いてんの」


「そんなの、どーする…………」


いや。
聞かなきゃ良かった。
めーっちゃ愚問。
わかりきってるじゃん。



「いいねその嫌そうな顔。興奮する」

「いいから早く手解け変態」


「駄目」



ギシって。
また、ベッドが軋む。
今度は後ろにまわって。
悔しいけどすっぽりこいつの腕の中。
しかもムカつく。
こいつの体温が、なぜか心地よくて。
意地でも絶対寄りかかるもんか。




「さっきも思ったけどさ。楪って着痩せするよな」


左胸を下から揉みながら関心されても返答に困ります。

「俺好み♡」
「あーっそ。全然嬉しくない」
「そう?」
「ええ全く全然」

ってか。
さっきから。
胸。
先っぽカリカリしすぎ。
爪先の絶妙な力加減、腰にくる。
こいつの触り方しつこい!!



「…………いい感じにスイッチ入ったみたいだしそろそろ使う?」
「決定権くれるなら使わないしあんたとなんてしない。家帰る」
「ほんと『羽衣』、かわいーなー」
「…………!!名前!!いいなんて言ってない!!」


「はいはい。そろそろ黙ろうか」


「むぐ…………っ」


また。
指…………っ。
口の中に入り込んだ2本の指がまた、舌先を弄ぶ。
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