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変態王子の恋愛管理

第1章 悪夢の始まり




「んんーっ!?」


何………っ。
なんで。
ってゆーかこいつのキス、何、これ。
エロすぎじゃないっ?



さっきまで指先に弄ばれた舌はいつのまにか指じゃなくて桜咲の舌に捕まり。
絡まって。
吸いつかれて。
上顎裏を、桜咲の下が這い回る。
歯列をなぞって。
また、舌が絡まる。



「体制きついよね。こっち」


腕が縛られた状態で、後ろからこんなキス。
息、無理。



「…………気持ち良さそうだね」


くるん、て。
仰向けにされて。
目の前に桜咲の視線。
にこりと笑って、桜咲があたしを真上から見下ろした。



「………っ、よく、ない…………っ!!」



一瞬ぼーっとした意識をなんとか奮い立たせて、思い切り顔ごと視線を外す。


「………いいね、その顔」
「は?」


何。
また今声のトーン………。


「もっと見せて」



違う。
声だけじゃない。
顔つきまで。



全然違う。



「っ」


ひゅ、て。
喉から空気が、抜けた。




「怯えてんの?」



ギシ、て。
桜咲が身を乗り出すだけでベッドが軋む。


「は………っ、話、違………っ」


だって。
普通のセックス、萎えるって。
だから。
おとなしくしてれば。
抵抗、しなければ。
って。



「だってこれ、全然普通じゃないじゃん」


トレーナーが捲られて。
素肌が露出、する。


指先が、肌を這う。


「肌白いね、あんた」
「…………っ」


ぐ、って。
顔をそらして口を閉じた。



瞬間。




——————ビクン!!


って。



身体が、跳ねた。





「先っぽ?気持ちいい?」


胸の先端を舌先が突く。
舌が、這う。
しかもこいつわざと音、出して………っ。


ぴちゃぴちゃとわざとらしく舐めたり吸い付いたりしながら、あたしの反応、楽しんでる。



「もう勃った。気持ちいいの、好きでしょ」

「…………っ」


さらにぐ、って。
唇を噛み締めた。
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