第4章 生まれた病と闇
翌朝、俺と女の子の体液ですっかりドロドロになった俺たち。女の子は途中から気を失い、今も意識は戻らない。
「これで本当に最後だ。ほら、全部受け取れよ。俺からの最後のプレゼントだ。」
中に放出した子種を最後の一滴まで絞り出し、俺はそのままベッドを出ては汗を流した。風呂場から出れば、昨日の男たちがいた。
「昨晩は、随分楽しんだようだな。」
「お蔭様で。」
「では、契約通りに女は頂こう。」
俺は何の気持ちも湧かなかった。宿屋を出ては、乗船の為に港へと向かう。途中で、腹ごしらえをしてから俺は船に乗り込んだ。
昨晩は体力の限りに楽しんだ。今は、腹ごしらえをしたから余計に眠い。早々に部屋に入り、俺は直ぐに意識を手離した。
夢の中の俺はとても幸せだった。エイリンは俺に泣いて許しを請い、今まで以上に何でも俺の言いなりになった。エイリンから俺を求めては、俺に抱かれた。
夢の中は都合のいいだけだったが、もう少しすれば現実でも同じになる。エイリンに会ったら、許してやって直ぐに関係を持とう。
二度と、俺から逃げようだなんて思わない様に。俺無しでは生きていけない様に、俺に溺れさせよう。
「逃げても無駄だよ・・・エイリン。ちゃんと、俺のものにしてあげる。心も体も全て俺のものに。」
長い睡眠の後、ようやく、港に到着する。次は、一人だから行動も早い。きっと、直ぐにエイリンに追いつくだろう。
この時の俺は、既に心に闇を抱え更に病んでいた。
目的は一つ。エイリンを連れ戻し、自分の傍に置くこと。誰の目にも触れさせず、部屋に囲い俺だけしか目に触れさせない。そんな欲望にまみれた事しか、俺の頭の中には無かった。
同伴している商人からも引き剥がし、俺の腕の中に。早く・・・早く・・・戻っておいで。