第1章 神様と仲良くなるために
この界王神星に来て1週間がたった。
この星には界王神以外おらず、もちろん人間である私は肩身の狭い思いをしていた。
それは何故かといえば、界王神見習いの神様のせいである。
「おい人間、この本を持って来い」
メモ紙を渡されて書いてある文字を見るが、何が書いてあるかわからず声を上げる。
「あの読めないんですけど」
明らかに神文字であろう字に呆れる。
「そんなことはしらん。さっさと探しに行け」
うわ、理不尽。
「ザマス少しいいか」
「はい。ゴワス様」
うわー、あの温度差に風邪ひきそう。
痛くなる頭を抱えながら図書室へ向かった。
その日の夜、寝支度を整えて神様に話しかけようと肩に触れると、神様の嫌そうに歪んだ顔と怒りの言葉が飛ぶ。
「おい、その人間の手で神に触るな!」
今にも殺しにかかりそうである。
いやまだあんた神様見習いだろうが、てかなんでそこまで言われなきゃならんのよ。ちょっと上から目線すぎでしょ。さすがにやりすぎよ。やばい腹立ってきた。もうこいつは神は神でも紙だから、もうペラッペラよ。まったく人間の苦労もわからん奴が!!
「すみません……紙様」
「何故こんな人間と私が同じ部屋なのだ。寝る刻まで一緒など息が詰まる」
「まあまあそう言わず、私はすごく安心ですよ紙様と寝るの」
最悪だとより歪む顔に微笑んだ。
「笑うな」
「はいはい、おやすみなさい紙様」
「二度と起きるな」
「えー」